フォトアルバム

« 解体工事 | メイン | 梅の加工品 その2 カリカリ梅 »

2010年5月29日 (土曜日)

梅の加工品 その1・梅酒作り

自宅の果樹園で無農薬栽培の梅を収穫して、色々な梅の加工品を作っています。

青梅の収穫から始まり、薄口醤油に漬けたカリカリ梅。お砂糖に漬けた甘酸っぱいカリカリ梅。青梅のジャム。種を取ってシロップ漬け。皮をむいて梅の翡翠煮。皮をむいた梅をWECKに詰めて65%のシロップでダブルボイルした梅の贅沢シロップ。

完熟梅が樹から自然に落ちるのを待って作る、梅干(塩分10%でも常温保存の出来る減塩梅干)。完熟梅のジャム。完熟梅のシロップ。完熟梅の味噌漬け。等々、私は保存食の加工をするのが大好きです。

が・・・、今年は鹿児島の梅の名産地湧水町でも、梅の開花後の遅霜の被害で、最盛期の1割しか生産量がないそうです。

去年の我が家では、梅干だけでも40キロ漬けて、その他の加工品を作るのに、合計50~60キロくらいの梅を使ったので、合計100キロの梅を収穫しました。その後、完熟して自然落下した梅は1キロずつ袋詰めして冷凍庫で保存してあります。

我が家の梅も、甲州最小・南高梅は全滅でしたが、開花時期の遅い白加賀がほんの少し収穫できました。

P1010042

かろうじて収穫できた10キロの梅で何を作ろうか?

P1010057_2

お楽しみの梅酒ははずせません!

作り方はいたって簡単です。最近は砂糖を少ししか入れないで作る人が多いのですが、我が家では、梅1キロに氷砂糖1.5キロ、果実酒用のブランデー1.8リットルを入れたら、そのまま氷砂糖が溶けるまで冷暗所で動かさないように保管して、梅がこれ以上ないくらいシワシワになるまでそのままにします。その後、ブランデーをもう1本足して、2年静かに眠らせます。

P1010058

2年寝かせた梅酒は、琥珀色の美しい香り高いお酒に生まれ変わっています。

何故お酒を注ぎ足すかというと、私がお料理の先生だからかな?調理師学校時代時に好きな授業があって、浸透圧の授業を受けた事があったからです。

出来るだけ梅の成分を抽出したければ、1.8リットルのアルコールに1キロの梅と1キロの氷砂糖は必ず必要になります。砂糖も上白糖やグラニュー糖ではダメなんです。早く氷砂糖を溶かそうとビンをゆすったりするのも厳禁です。

出来るだけゆっくり、浸透圧で自然に全体が混ざるのを待たなければなりません、最近流行の、甘さ控えめ梅酒を作りたければ、浸透圧を利用したあと(氷砂糖が自然に溶けた後)同量のアルコールを注ぎ足して寝かせると、浸透圧のしっかり出来た、糖分50%の梅酒が出来上がります。作ったその年は我慢して、1~2年後からが本当の飲み頃になります。

P1010059

娘にプレゼントしてもらった、バカラのグラスに大きな氷を入れて、今夜は2年物の梅酒で乾杯。夕方6:20分なのに、もうグラスに梅酒を準備しちゃいました。

ファーム武岡写真集

  • プラム (菅野早生)
    ファーム武岡の四季の紹介

いらっしゃいませ